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文書をポータブル L A TEX ファイルとして保存する

3.3 文書の保存

3.3.3 文書をポータブル L A TEX ファイルとして保存する

3.5以上のバージョンにはポータブルLATEX 出力フィルタが用意されており,一般のLATEX ス テ ム と 互 換 性 を 確 保 で き る よ う に な っ て い ま す. ポ ー タ ブ ルLATEXファ イ ル に は コ マ ン ド 文

\input{tcilatex} が挿入されません. また,余計なLATEXマクロやLATEXパッケージも一切, 含まれません. 一般のLATEXシステムで必ずコンパイルできるようなファイルを作成します. ポー タブルLATEX フィルタはSNBStyle Editor用のスタイル, LATEX2.09用のシェルなどの場合 には利用できません.

ポータブルLATEXファイルの作成には2通りの方法があります. 文書をポータブルLATEXファ イルの形式で保存すると,プログラムはコマンド行\input{tcilatex},マクロ,パッケージを削 除します. そしてプログラムは元の文書を閉じ,ポータブルLATEX ファイルを画面に表示します. したがって,それ以降の編集作業はポータブルLATEXファイルに対して実行され,オリジナルファ イルには何の変化もありません. 一方,文書をポータブルLATEXファイル形式でエクスポートする と,プログラムはポータブルLATEX形式のファイルを出力し,画面にはオリジナルの文書がそのま ま表示されます. ですから,オリジナルファイルを引き続いて編集した場合,既にエクスポートし たポータブルLATEXファイルは,古い文書ということになります.

文書にプロットが含まれている場合,それらは.eps形式の画像として同時に出力されます. eps 形式はLATEX dviドライバに広く採用されている画像形式です. 画像のポータブルLATEXエク スポートに関する設定はツールメニューのエクスポート設定コマンドを利用します. ポータブル LATEXフィルタをファイルのデフォルト保存形式に設定することもできます. 詳細は第13 ログラムのカスタマイズ”を参照してください.

ポータブルLATEXファイルを作成する

1. 標準ツールバーから保存ボタン をクリックするか,ファイルメニューから保存または名 前を付けて保存を選択します.

2. ファイル種類をドロップダウンリストからPortable LaTeX (*.tex)を選択します. 3. 保存場所を選択します.

4. ファイル名テキストボックスに任意の名前を入力します. 5. 保存ボタンをクリックします.

ポータブルLATEXファイル用の画像エクスポート設定を指定する 1. タイプセットメニューから一般的な設定を選択します.

2. タ イ プ セ ッ テ ィ ン グ オ プ シ ョ ン ダ イ ア ロ グ か ら, ポ ー タ ブ ルLaTeX画 像 設 定 ボ タ ン を ク リックします.

56 3 文書の基本操作

3. 画像のエクスポート先フォルダを変更する場合は,画像を保存するサブフォルダに任意のサ ブフォルダ名を入力します.

4. 文書内の画像のエクスポートエリアで,すべての画像,画像の形式,次の画像グループのい ずれかを選択します.

5. 画像グループの編集,削除,追加を行うには

(a)画像グループの編集ボタンをクリックするとダイアログが表示されます.

(b)現在のグループを削除するには,グループの削除ボタンをクリックします.

(c)画像グループを追加するには,グループの追加ボタンをクリックし,画像グループの定 義エリアのテキストボックスにグループ名を入力します.そして,画像の種類の設定エ リアでグループに追加する画像の拡張子を選択します.

(d)現在のグループを編集するには,そのグループを選択状態にし,グループの編集ボタン をクリックします. そして,画像の種類の設定エリアで,追加または削除する画像の拡 張子を選択します.

(e)グループの位置を変更するには,変更したいグループを選択し,上に移動、下に移動ボ

タンで任意の位置に移動させます.

(f)編集が完了したら, OKボタンをクリックします.

6. エクスポートオプションエリアでは,選択した画像または画像グループのエクスポート形式 を選択します. デフォルトでは,そのままエクスポートするようになっています.

オプション 設定

そのまま 選 択 し た 画 像 ま た は 画 像 グ ル ー プ を そ の ま ま の 形式でエクスポートします.

画像をエクスポートしない 選 択 し た 画 像 ま た は 画 像 グ ル ー プ を エ ク ス ポ ー トしません

次の形式でエクスポート 選 択 し た 画 像 ま た は 画 像 グ ル ー プ を エ ク ス ポ ー トする形式を指定します

7. 必要に応じて, 4-6のステップを繰り返します. 8. エクスポートする画像の名称設定方法を指定するには,

(a)画像ファイル名のオプションボタンをクリックして,画像ファイル名オプションダイア ログボックスを開きます.

(b)名称の設定方法を選択します.

(cOKボタンをクリックします.

9. SWPをお使いで,プロットを画像としてエクスポートする場合,

(a)プロットを画像でエクスポートをチェックし,画像形式を選択します.

(b)エクスポートする全てのプロットの名称設定方法を指定するには, i. プロットファイル名のオプションをクリックします.

ii. 希望の名称の設定方法を選択します.

iii. OKボタンをクリックします.

10. 全ての設定が完了したら, OKボタンをクリックします. 11. 再度OKボタンをクリックすると文書編集画面に戻ります.

3.3.4 クイックロード形式で文書を保存する

クイックロード形式で保存した文書を開くと,プログラムは通常よりも速く,特殊な形式で文書 を開きます. この機能は容量の大きな文書を開く場合に便利です. ただし, サブ文書をクイック ロード形式で保存することはできません. サブ文書に関する詳細は,10タイプセッティン グ用の文書作成”を参照してください. クイックロード保存した文書を開くのに特別な方法はあり

58 3 文書の基本操作

ません. また,クイックロードファイルを開く場合,ステータスバーに節の数は表示されません. クイックロード機能を使って文書を開くためには,当然,文書をクイックロード形式で保存しま す. クイックロード形式の文書名を元の文書名と異なるものにする必要はありません. クイック ロード文書には拡張子.cdx が付きます. 2種類の文書が存在しても,拡張子が違えば問題ありま せん.

旧バージョンのプログラムで作成されたクイックロード文書は現行バージョンで開くことがで きません. プログラムはクイックロード文書が期限切れであり,代わりに対応するTeXファイル を開くように指示します.

Note クイックロード形式の文書は元のLATEX文書に比べ,平均2倍から3倍速く開きます.

◮クイックロード形式で保存する

1. ファイルメニューから文書情報を選択します. 2. 保存オプションのタブを選択します.

3. クイックロード形式で保存のオプションをチェックします.

4. 文書をクイックロード形式で保存すると同時に.tex形式の標準的なファイルでも保存する 場合は,保存時にTeXファイルをエクスポートするオプションをチェックします.

5. OKボタンをクリックします.

6.文書を保存します.

3.3.5 文書をラップファイルとして保存する .

文書をEメールやフロッピーディスクで共同研究者に渡す際,ラップ機能を利用すれば,文書お よび関連ファイルを1つのラップファイルに保存またはエクスポートすることができます. 文書 をラップファイルとして保存すると,プログラムは元のTeX文書を保存するとともに,新規のラッ プファイルを同じファイル名で作成します. プログラムはTeXファイルを閉じ,ラップファイル を開きます.ラップファイルに変更を施した後で再度保存を行うと,プログラムはラップファイル を保存し,元のTeXファイルも更新します.

文書をラップファイルとしてエクスポートする場合, 64ページに記載されているように,プログ ラムはラップファイルは作成しますが,指定した名前で開くことはしません. ファイル名がTeX 文書と同一である場合,プログラムはTeXファイルも更新します. プログラムはTeXファイルを 開いたままにしますので、そのまま作業を続けることができます. 一連の変更はTeXファイルに のみ行われます. 再度保存すると,プログラムはTeXファイルを更新しますが,ラップファイルの エクスポートは行いません. Document Managerを使えば,文書をより精密にラップすることが できます. 詳細は,12文書の管理をご参照ください.

3.3.6 画面上の全ての文書を保存

複数の文書を開いている場合,一つのコマンドで全文書を保存できます. この時,全ての文書が 上書き保存されます. 初めて保存する文書の場合は,名前を付けて保存するダイアログが表示され ます.

全ての文書を保存する

• ファイルメニューからすべて保存を選択します.

3.3.7 表示した文書のコピーを保存する

文書のコピーを別名で作成する場合は,目的の文書を別のフォルダに保存するか,または,異な るフォーマットで保存します.

◮表示した文書のコピーを保存する

1. ファイルメニューから名前を付けて保存を選択します.

2. 別名で保存する場合は,文書名のテキストボックスに新しい名前を入力します.

3. 他 の フ ォ ル ダ や ド ラ イ ブ に 保 存 す る 場 合 は, 保 存 ダ イ ア ロ グ で 目 的 の 保 存 場 所 を 選 択 し ます.

4. 別のフォーマットで保存する場合は,ファイルの種類のボックスで他のフォーマットを選択 します.

5. 保存ボタンをクリックします.

6. 保 存 場 所 に 同 名 の 文 書 が 存 在 す る 場 合, 文 章 の 上 書 き を 確 認 す る メ ッ セ ー ジ が 表 示 さ れ ます.

• 既存の文書を確保する場合は,いいえ,を選択して別の名前で保存します. または

上書き保存する場合は,はい,を選択します.

3.3.8 保存オプションの設定

クイックロードや読込み専用文書のオプション以外にも保存オプションが用意されています. えば,すべての画像を絶対パス名で保存するというデフォルトオプションがあります. 相対パスで 保存するというオプションに変更することもできます. 表示メニューの設定を保存したり,画面表 示の比率を保存することもできます. これらのオプションを有効にすると,文書を開いた時に, 回の状態が完全に再現されます. これらの保存オプションを次に示します.

オプション 詳細

クイックロード形式で保存 文書をクイックロード形式で保存.

保存時にTeXファイルをエクスポート クイックロードファイルと同時に.tex ファイル を作成.

画像の相対パスを保存 画像を絶対パスではなく相対パスで保存 (デフォルト).

ファイルの表示設定を保存 表示メニューの状態を保存. ファイルの表示拡大率を保存 拡大表示の設定を保存. ノートの表示の設定を保存 ノートの表示設定の保存 ノートの表示拡大率を保存 ノートの表示拡大率の保存

SWP またはSW をご利用の場合, DVIファイルやPDFファイルを作成するための,出力オプ